2009年10月11日 00:58
まず燃料を大きく分類すると、ガス・液体・固体の3種類に分かれます。
細かく分類していくと、以下のようになります。
・ガス・・・カセットガス(CB缶)、アウトドア用ガス(OD缶)
・液体・・・ホワイトガソリン(WG)、灯油、アルコール、ガソリン(自動車用)
・固体・・・木炭、備長炭、薪
・電池
こうして見ると色々ありますね
キャンプ通のなかでは『燃料は統一したほうがいい』とされていますが、数回キャンプをして私もそう思いました
その理由は「半端に余っても使いまわしができる」「荷物を減らせる(=燃料調達が楽)」ということです。
例えばランタンAはCB缶、ランタンBはWG、バーナーはOD缶・・・なんていうと3種類の燃料を準備しなければなりません
1泊ならまだしも2泊になってくると予備も含め、燃料だけでかなりの荷物になってしまいます
燃料の統一は絶対ではありませんが、極力統一しておいたほうが良いです(`・ω・´)b
では、本題「燃料って何がいいの?」についてガスと液体の比較していきたいと思います。
(固体と電池は道具そのものの種別が違うので割愛)
比較対象としては普及率の高い、ガスはCB缶とOD缶、液体はWGを対象とします。
◆ガス燃料と液体燃料の比較
それぞれ得手・不得手がありますので比較してみましょう。
「優秀>劣る」で評価。あくまで個人視点ですので、参考程度に・・・zzz
最大火力:WG ≧ ガス ※ランタンの場合、WG > ガス
火力調整:ガス > WG ※ランタンの場合、WG = ガス
扱い易さ:ガス > WG
寒さに強い:WG > ガス
風に強い:WG > ガス ※ランタンの場合は双方影響無し
【ガスの特徴】
◎火力調整が容易。
◎扱いが簡単で、メンテも殆ど気にしなくて良い(掃除程度でOK)。
これは女性にとってはかなり重要なポイントだと思います。
×気温が低いと火力が安定しない(最悪点火しない)。
×燃料がかさ張る。缶なので、持ち込む量を増やせば比例して荷物が増えてしまう。
但し、CB缶であればコンビニ等でも入手可能なので、調達性はダントツ◎
【WGの特徴】
◎安定した火力。
◎燃料がかさ張らない。液体なので本体注入+4ℓ缶で持ち込めば、荷物も増えず2~3泊が余裕。
但し、入手は難しい場合がある(ホームセンターでも置いていない店もある)ので、調達性としては△
△点火の度にポンピングというアナログチックな作業が必要で、
メンテで部品交換が必要になる場合があるなど、扱いやすさとしては△
人によって(特に女性)はこの作業が大変(面倒臭い)と感じたり、また逆にアウトドアの雰囲気を感じて良いという人もいる。
×バーナーにおいてはとろ火が苦手(製品によっては中火以上しかできない)。ランタンは明るさ微調整可能。
【総括】
この比較だけで評価するなら、『簡単に扱いたいならガス』、
『寒くても標高が高くても、安定した火力が欲しいならWG』かと思います
でも結局は燃料ごとの得て不得手を理解したうえで、
ご自分のキャンプスタイルに合った燃料タイプを選びましょう・・・ってこと(`・ω・´)b
◆燃費比較
気になる燃費比較はとりあえずランタンで、例によって製品ラインナップの多いスノーピーク様です(∩´∀`)∩
まず燃料の単価をスノピ製品定価より抽出。
①CB缶・・・CBイソ(250g)294円
②OD缶・・・プロイソ(500g)914円
③WG・・・・3,480円/4ℓ → 870円/ℓ ※ガソリンスタンドで一斗缶(18ℓ)を買えば、280~330円/ℓ前後で入手可能。
比較のために一時間あたりの使用量を「BFランタン」と「WGランタン」「2WAYランタン」で割り出します。
出力に差がありますが加味せず、最大出力での一時間当たりの燃料消費量を計算します(スノピカタログ値より)。
スノーピーク(snow peak) ギガパワー WGランタン
ナチュ価格26,800円
●出力:240W相当
●ガス消費量:890mℓ=6時間50分(410分) → 2.17mℓ/分 → 130mℓ/時
スノーピーク(snow peak) ギガパワーBFランタン
ナチュ価格14,700円
●出力:170W相当
●ガス消費量:500プロイソ=6時間30分(390分) → 1.282g/分 → 76.9g/時
スノーピーク(snow peak) ギガパワー2WAYランタン
ナチュ価格5,985円
●出力:90w
●ガス消費量:500プロイソ=9時間25分(565分) → 0.885g/分 → 53.1g/時
250CBイソ=8時間40分(520分) → 0.4807g/分 → 28.85g/時
まず上記よりWGとOD缶の時間当たりの燃費を算出します。
WGランタン・・・130mℓ/時×870円/ℓ=113.1円
BFランタン・・・76.9g/時×914円/500g=140.5円
次に2WAYランタンよりOD缶とCB缶の燃費を算出し、BFランタンの燃費にCB缶を比率換算します。
OD缶・・・53.1g/時×914円/500g=97.1円/時 → 140.5円/時
CB缶・・・28.85g/時×294円/250g=33.9円/時 → 33.9×1.4469=49.05円/時
よって燃費は明るさを考慮しないランタンの場合、CB缶(49.05円/h)>WG(113.1円/h)>OD缶(140.5円/h)となり、
明るさを考慮しない分コストではやはりCB缶の圧勝ということになります
しかし、明るさではWG(240W)>OD缶(170W)>CB缶(90W)ですので、
WGタイプの明るさと燃費のバランスの良さが分かりますね( ̄ー ̄)b
※さらに、WGをガソリンスタンドで格安に買うとWG(36.53円/h)>CB缶(49.05円/h)>OD缶(140.5円/h)となります
ガソリンスタンドのWGは「不純物が多くジェネレーターが詰まった」等との噂もあるので、使用に関しては自己責任で!
◆まとめ@たろぷーのオススメ
個人的にはWGタイプをオススメします
理由は燃費が良く、晩秋~冬でも安定して使えるから。これはランタンでもバーナーでも同じです。
火力(明るさ)が強ければ弱めれば良いし、弱めた分上記燃費比較よりさらに燃費は良くなることが推測できます
我が家は現在は秋口までしかキャンプを予定しておりませんが、そのうち冬も・・・なんてことになるかもしれません。
そうなった時にガスで対応できなくて、道具を買い変えなければならないなんてことは絶対に嫌ですからね(;´Д`)
◆たろぷー家の事情
我が家ではシングルバーナーは妻が使いやすいようにガスタイプ、ランタンは安定性を求めてWGを使っています。
来年にはシングルバーナー×2にする予定ですが、追加の一つはWGタイプにする予定です。
WGのポンピングは確かに最初は面倒臭いと感じますが、最初の一回やるだけで一晩もちますので大した手間ではありません。
それに、ポンピングの作業が「アウトドアしてる!」という気分にさせてくれるので、個人的には気に入っていたりします(^^;
また妻ができない作業を私がすることで、妻の私に対する男度がUPするという(秘)狙いがっ!!!(笑)
冗談はさておき、我が家ではガスタイプのバーナーは妻のためには必須なんです
・・・という訳で、我が家では将来ランタン=WG×2、バーナー=WG&ガスにしてしまう予定です(`・ω・´)>
※我が家の超お気に入りガスタイプシングルバーナー(US-D)はコチラ →→★レポリンク★←←
★たろぷーオススメのWGタイプの道具達
Coleman(コールマン) 635ランタン(ケース付)【アメリカンヘリテージコレクション】
ナチュ価格*******円(残念なことに現在取り扱い無し;)
我が家が使っている、明るさ・デザイン共に大変満足している一番のオススメです
ノーススターに引けを取らない明るさ(らしい)と、このかわいらしいデザインが
愛着を持って、再起不能になるまで使い続けたいと思います(笑)
あまりにも気に入り過ぎて、つい最近2個目をヤフオクで入手してしまいました(^^;
●明るさ:約250CP/160W相当 ●燃料タンク容量:約950cc ●燃焼時間:約7.5~15時間 ●重量:約1.8kg
Coleman(コールマン) ワンマントルランタン
ナチュ価格8,563円
635ランタンの次点ではコレ ワンマントルであることで、使用に伴う手間とコスト(燃費・マントル)が◎
数値上はノーススターやツーマントルより明るさは劣りますが、それでも明るい部類に入るランタンです
●明るさ:約200CP/130W ●燃料タンク容量:約590cc ●燃焼時間:7.5~15時間 ●重量:約1.4kg
Coleman(コールマン) ノーススター チューブマントルランタン
ナチュ価格13,000円
ランタンの中で一番明るいと評価されているランタンです
明るさが第一条件なら間違いなくコレがオススメです!
オートイグナイター付きで簡単着火、グローブガード付き(但し専用ケース無し)、
ポンピング簡易化機構など、初心者でも扱いやすいような工夫がされています
●明るさ:約360CP/230W相当 ●燃料タンク容量:約940cc ●燃焼時間:約7~14時間 ●重量:約1.8kg
Coleman(コールマン) ノーススター2000ランタン+【ランタンスタンド】
ナチュ価格15,800円
上記ノーススターチューブマントルのランタンスタンドが付属しているセット。
ノーススターと決めて、ランタンスタンドも欲しい人には非常にお得なセットです
差額からランタンスタンドの価値は2,800円。
パイルドライバー(4,500円)とどちらを取るか、しっかり考えて選びましょう!
スノーピーク(snow peak) パイルドライバー
ナチュ価格4,500円
ランタンスタンドorハンガーといえばコレしかないと、我が家は強くオススメします
地面に突き刺して固定するので、斜面であっても足場が悪くてもどこでも設置可能です。
しかも設置方法は超簡単。最上段のポールを上下して打ち込むだけ(ハンマーで打ち込む感覚)。
ランタンスタンドではペグダウンしないと転倒の恐れがあるし、歩く邪魔になりそうですしね(^^;)
●最大サイズ:240cm ●収納サイズ:110cm ●重量:1700g ●材質(本体):スチール
Coleman(コールマン) パワーハウスツーマントルランタン
ナチュ価格11,500円
ノーススターに匹敵する明るさのランタンです
明るすぎたら出力を落とせばいいだけなので、明るいことは大切だと思います。
但し、このランタンはツーマントルなので、ワンマントルよりもマントル代が増えそうです
●明るさ:約300CP/190W ●燃料タンク容量:約940cc ●燃焼時間:約7~14時間 ●重量:約1.8kg
Coleman(コールマン) スポーツスターII(プラスチックケース付)
ナチュ価格6,039円
我が家が狙っているセカンドシングルバーナーがコレ(`・ω・´)
US-Dと並べて似非ツーバーナーにするんだっヽ(`Д´)ノ
●火力:最高時2125Kcal/h ●本体サイズ:約直径14×14(h)cm ●燃料タンク容量:520cc
●燃焼時間:約1.45~3時間 ●本体重量:約960g
Coleman(コールマン) パワーハウスツーバーナー
ナチュ価格13,192円
我が家が買いかけてやめたツーバーナーです(´・ω・`)
だってもうこれ以上車に載らないんだもん・゚・(つД`)・゚・ 載っていたら買っていました・・・
●火力:最高時6400kcal(3650kcal+2750kcal) ●燃料タンク容量:1.6リットル
●燃焼時間:約2~6時間 ●使用時サイズ:約46x67x44.8(h)cm
●収納時サイズ:約56×35×16(h)cm ●重量:約6.8kg